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校長講話

今朝の朝マラソンのあとはミーティングルームで校長先生から読書に関わるお話をしていただきました。

去年、読書というのは脳や心をこのように木が立派に成長するための根っこから吸い上げる養分や肥料、水分と同じですよと話をしました。そして本を沢山読めば読むほど、いろいろな研究の結果、例えばストレスの解消になるになるそうです。また、言葉の力(語彙力)が高まる効果もあるそうです。

文科省の調べでは学力も上がるそうです。共感力(友だちや周りの人たちがどんなことを感じているなと感じる力)や想像力も高まります。更に、校長先生驚いたんですが、長生きするようになりますよ、これは脳を働かせるので認知症予防の効果があるそうです。

更に驚いたのは、本を沢山読む人、沢山買う人ほどお金が集まるという研究結果もあったそうです。本を読むと良いことばかりなので、引き続き沢山本を読んでほしいと思います。

さて、本を読む、「読む」ってどういうことかなと校長先生、調べてみました。読むって文に書いてあることを目で追って読んだり、声に出して読んだりすることは、みんなも知っている通りです。

最近、将棋の話題が結構ニュースで取り上げられていますが、将棋で活躍している人たちは10手も20手も30手も先を読んで対局しています。そういう「読む」というものもあるんだと将棋の世界で言っているということも分かりました。

この「読」という漢字ですが、小学校2年生で習います。もう3年生以上は知っていますよね。読むという漢字は今はこう書きますが、昔は・・・

こういう風に書きました。これ見て校長先生「あ~っ!」と思ったことあったんです。この2つの漢字を見比べてみて、何か気がついたことはありませんか?

5年生「漢字の中に『売る』と『買う』があります。」

校長先生「みんな、聞こえましたか?そうなんです。今の漢字はこっち、ごんべん「言」を抜かすと「売」という漢字です。昔の漢字はごんべんとこの上の部分を抜かすと「買」という漢字ですね。「売」と「買」では正反対なのに、どうして同じ「よむ」という漢字の半分になったのかと思って更に調べてみました。

昔の漢字の右半分の下には「貝」、つまり昔でいうお金、貨幣ですね。貝にこの四と見えるのは、網をかけるという意味だそうです。価値のあるものに網をかけて自分で手に入れることを、「買」という漢字で表しています。

この上「士」は何かというと、くぼみから、足を出すという意味があります。自分で手に入れた物をくぼみから出す。自分で大事にしている価値ある物を外に出すという意味を表すために「売」が使われるようになったそうです。

図書館にもいろいろな図鑑や言葉について調べられるような本も沢山あります。物語だけを読むということだけではなくて、いろいろと調べることにも図書館を利用すると新しい発見が沢山あると思うので、ぜひ利用してください。